『000915134』

―― 虞美人草 ――
三軍散じ盡きて 旌旗倒れ 玉帳の佳人 座中に老ゆ
香魂夜 劍光を逐うて飛び 青血化して 原上の艸と爲る

當年の遺事 久しく空と成る 慷慨尊前 誰が爲にか舞わん

『誰が爲にか舞わん』

誰がためにか?
そんなもの、決まっている。
ただ、あの方のために。
あの方のために。
私は、永遠の舞を踊るのだ――。

◆◆◆

人理定礎値:A
年代:A.D.1573
場所:海洋

「先に言っておくわ」
そういう切り出しで、その人は全てを投げ捨てた。

「協力しない、――とはどういうことですか?」
マシュは酷く狼狽しながら、つい先ほど発せられた宣言の意図を問うた。それに対して、芥は、亜麻色の髪を海風に靡かせながら「言葉の通りよ」と返す。
「どうでもいいのよ、私。……いいえ、むしろこのままの方が良いくらい。アイツらの肩を持つわけじゃないけど、人間がどうしようもなく愚かだってことには同意する。――もう飽き飽きなの」
心底という風体の声色と表情に、マシュは言葉を詰まらせた。それを一瞥もせず、芥はもうひとりのマスター・藤丸立香の方に向かって言い放った。
「世界を救いたければ勝手にやってちょうだい」

立香は思わず、オベロンの顔を見て「どうしよう」と音には出さず内心で呟く。
――オベロンは、肩を竦めて。それきり。
管制室も似たり寄ったりな空気だった。
(介入しないって話だったけど)
世界が滅んでしまっては元も子もない。
こればかりは仕方ないか、と立香は腹を括った。

「ヨーホー、ヨーホー、俺たちゃ、海賊!」
「帆を張れ、海を渡れ、俺たちゃ、海賊!」
「奪って、殺して、奪われて、殺されて!」
「「「俺たちゃ、海賊!」」」

「五月蠅いわね!」
芥は酷く不快そうな眼差しで、遠くの一団を眺めやる。品も格も無い無法者ども。暴力を己の欲の為に奮う誰よりも人間らしいイキモノたち。
「汗臭いし、酒臭い。同じ武を奮う項羽さまとは比べようも無い、いえ、比べる事すら烏滸がましかったわ」
その集団に混じる紫色と緋色を見つけて、彼女はますます眉を諫めた。正直なところ、マシュに関して彼女はあまり思うところはない。だがしかし、藤丸立香は別だった。
『何故、彼女はここにいるのだろうか』
もちろん、経緯と状況は理解しているが、彼女に対する違和感は凄まじい。この特異点なぞ可愛く思える程だ。正しく異物、彼女そのものが特異点と言ってもいい。なのに、彼女自身に変わったところは無い。至って普通の、何処まで行ってもただの人間。だからこそ、そのギャップが気持ち悪くて仕方ない。と、思考しながら瞳を眇めていれば。
「うげぇ」
湖畔の色の瞳とかち合った。これ以上ないというほど、その艶やかな唇はへの字に曲がったので、咄嗟に口元を本で隠した。
「ああああ~~、気持ち悪い! 何よアレ!」
星の触覚である芥(否、虞美人)には、オベロンと名乗る英霊が真面な霊基ではないことはお見通し。その上、彼の身体は真っ黒な因果でぐちゃぐちゃに捻じ曲がっている。どんな悪行を過去成した人間でもああはならない。世界からすれば、人の悪も善も等しく同じだ。けれど、あれは違う。根本的に世界と相容れないのだ。
「そういう意味ではあの二人は、お似合いね」
どちらも世界の異物。
「まあ、だから?って感じだけど」
どうでもいいのだ。どうして彼らがそうなったのか。彼らの目的が何なのか。世界が救われるのか。それとも、滅びゆくのか。
「全部、どうでもいいのよ」
どうなろうとも、彼女の嘆きと孤独は変わらないのだから。

篝火に頬を照らした立香は、後ろを振り返ったまま視線を戻さないオベロンに気づいた。
「オベロン?」
「いや、」
どうかした?と首を傾げる立香に。
「拗れてるなぁと思ってね」
「……君がそれを言うの?」
思わず出た言葉に立香は、はっと我に返り、咄嗟に口元を両手で覆った。彼女は学習する生き物なので、この後訪れるであろうお仕置きに備えた。しかし、――。
「オベロン?」
二度の問に、オベロンは。
「何でもないよ。ただ、――返す言葉も無かったのさ」

◆◆◆

「世界一周とか、冒険とか、地下迷宮とか、怪物とか。世の中には面白いモノばっかりだ!」
夢見る少女のように、その女海賊は快哉を叫んだ。
マシュが、ぱしぱしとその長い睫毛を瞬かせる。その動きをこれから世界へと飛び立とうとしている蝶の羽ばたきのようだと立香が愛おしく眺めていると、ひやりと鋭い弾劾が立香の背をナイフのように突き刺した。
「そう、いつもそう。そうやってお前たちは神秘を暴き、獣のように喰らうのよ」
芥が両手をだらりと下げて立っていた。その瞳には言葉と同じ冷たい感情が渦巻いている。
「なんだい、あんた喋れるんじゃないか。てっきりクチナシかと思ったよ」
チッ――!と鋭い舌打ちだけが返った。再び沈黙の姿勢を取った芥に、ドレイクは鼻で笑い飛ばす。マシュの会話とは一転、何とも言えないぎこちない空気の中、オベロンが珍しく場を取り持つ。
「確かに神秘は暴かれれば、その神威を失ってしまう。そういう意味だと、妖精王である僕も毎日震えあがる想いだね。時には触らずにただ想いを馳せる、――そういったものがあってもイイかもね」
ふわりとマントを翻して妖精の鱗粉を宙に飛ばすオベロンに、ドレイクが口笛を吹いて囃し立てる。
「いいねぇ、いいねぇ! 浪漫があるじゃないか!」
(ロマン? そんなもの、クソくらえよ!)
浪漫なんて、綺麗なものじゃない。
それはただの人間の欲望。自分に無いものを許せない、人間の愚かさの凶兆だ。
「えうりゅあれ、が、行くなら」
「ええ、アステリオス。私と一緒にいきましょう」
なんて、なんて愚かな。
怪物とは、怪物とは何だ。人こそが、怪物ではないか!
アステリオスとエウリュアレを見つめる芥の後姿には、憐憫と羨ましさが揺蕩っている。自分と誰かを重ね合わせているのだろうか。
「どうしようもないって分かってるの」
「……」
立香は中国の異聞帯で出会った巨躯を思い浮かべる。信心なき簒奪者、愚かなる覇王。そのどれもが正しくは無かった。世を、乱世を憂い、妻を愛し、消えていった強き武人。気が遠くなる程の時間の中で希求した最愛を失った彼女の慟哭を、忘れたことなど無い。
「でも、このまま世界を救っても……」
異聞帯が無ければ項羽には出逢えない。異聞帯で彼女を倒さなければ、彼と彼女がカルデアで出会う奇跡は無いのだ。
「ねえ、オベロン。これでいいんだよね?」
藤丸立香の旅路はまだ終わっていない。これが夢ならば覚めなければいけない。これが特異点ならその原因を解決しなければいけない。

世界の為に、自分の為に。
そして、想いを引き継ぎ滅び去っていった異聞帯の為にも。
ここで、終わる訳にはいかないのだ。

不安に揺れる琥珀の中に、青年の影が映り歪む。
「……答えは誰にも分からない」
(これが正しいと信じて、僕は歩み続けている)
声なき声。
それを過たず受け取って、立香は弱く微笑んだ。
「信じて進むしか、ないよね」
今までも、これからも――。

◆◆◆

「永遠の世界で生きるくらいなら、地獄で死んだ方が何ぼかマシだ」

ああ、嗚呼、今まさに! 私は地獄を生きているのだ・・・・・・
誰がこの苦しみを! 孤独を! 理解できようか!

「なんて愚かなんでしょうね。あれは、私達が彼の名を呼んだ。ただそれだけで、死んでもいいとすら思ったみたい。怪物ミノタウロスではなく、雷光アステリオスと呼んだ。……たったそれだけのことで」

それは、 ”ただそれだけ” では無かったから。
――怪物と蔑まれた。火を打ち込まれ、背に刃を突き立てられた。
『虞よ』
名前を呼ばれ、手を取り、その背に乗った。
夢のように幸せだった。……夢のように消えていった。
握りしめられた細い指に、立香は堪らず声を上げた。
「ぐ、……芥、さん」
「――なに?」
(何を、言えばいい。何を)
何時か、貴方は最愛の人に導かれて英霊の座に入る、と?
(そんなこと言えやしない。言えるわけが無い)
「ちょっと呼んだなら、何か言いなさいよ」
「……」
「……用が無いなら、呼ぶんじゃないわよ」
芥は後ろ髪を引かれながらも、黙り込んでしまった立香に背を向け船へと戻っていく。長い亜麻色の髪は、細く頼りなげに揺れている。

(何も言えなかった)

「まさか、同情してる?」
己の無力さに打ちひしがれていた立香の両肩に大きな手が添う。
「オベロン、……」
「何度も言っているだろ。俺たちの目的を見失うな。誰が犠牲になろうとも。何が失われとも。きみは何もせず、今度こそ・・・・傍観者であるべきなんだ」
(分かってる、分かってるよ)
「いいや、分かってない」
言葉に出さず呑み込んだ内心の言葉に、オベロンは妖精眼を以て答える。
「もう少しで、きみは死ぬところだった」
「え?」
衝撃的な一言に、立香は俯かせていた顔を跳ね上げるように上に持ち上げる。見下ろす湖畔の瞳は、ゆらゆらと頼りなげに揺れていた。
「アレは散々ぱらに人間に追い詰められて、身を潜めて生きてきた。誰よりも自分の素性がばれることに対して危機感を持っている。万が一にでも、きみが彼女の本性を知っていると分かった暁には……」
オベロンは親指を立て、首の前で一文字に空を切る。ごくり――、と立香の喉が嚥下した。つい忘れがちだが、彼女は真人。かつてのカルデアならいざ知らず。このように守備が手薄な状態で彼女の逆鱗に触れれば、瞬きの間に命を刈り取られていることだろう。
「分かったかい? どんなにキャストや台本が同じでも、配役は同じじゃないんだ。……頼むから、大人しくしていてくれ」
立香がこくりと頷くと、オベロンは、ほっと安堵の息を吐いた。随分と心労を掛けてしまっているようで、立香は「ごめん」と小さく呟く。それに、きょとりと瞬きを一つ返してから、オベロンはいつもの調子で笑う。
「全くだよ。心臓がいくつあっても足りやしない」
ごもっともと立香は項垂れるが、上から楽し気な声が。
「マスターからの労いが欲しいなぁ♡」
「……ぐっ、分かった。分かったよ!」
もうっ!と立香は頬を染めながらオベロンの手を引く。森の奥へと誘った。暫く茂みを物色して。此処ならと立香は立ち止まった。
「うう、恥ずかしい。……も、もう、ちょっとだけだから、ね?」
するりと彼女が黒いタイツを臀部から下へとずり下げる。ふくらはぎまで降ろして、今度は両手をスカートの端に移動。手を震えさせながら、ゆっくりと持ち上げた。僅かにレースが刻まれた白いショーツが現れる。それを見下ろしながら、オベロンは。
「そっちも降ろして。あ、スカートは上げたままね」
「!」
顔から火が出るのではという形相の立香にオベロンはにこにこと笑みを返すばかり。うーうーと暫し唸ってから、立香はスカートを更に持ち上げて口に咥えた。ちらりとオベロンを見やる。
「は、や、く♡」
「ん˝ー!」
「はは、何言ってるのか、さっぱり分からないね」
「……」
オベロンから視線を逸らした立香は、ショーツの端に指を引っ掛けて腰を引くようにそれをタイツと同じ場所まで脱ぎ降ろした。じゅわりと咥内に溢れた唾液が咥えたスカートを少しずつ濡らしていく。彼女の髪と同じ緋色の澹をオベロンの指が撫でつけるように弄れば、くちゅりくちゅりと立香のナカが濡れ始める。
「足、ひらいて」
タイツのせいで思うように開けない足を健気に開き、立香はオベロンの差し込まれた指を受け入れる。
「んっ、ん。……んぅ……んっ」
きゅうきゅうと締め付ける立香の膣にオベロンは、ほぅと息を吐き、囁く。
「これじゃあ上手く啜れそうにないなぁ。タイツ破いたらだめ?」
「!」
ふるふると立香の顔が左右に揺れる。支給品をダメにした場合の状況を伝える勇気は、立香には二度無い。(一度目で既に一生分の恥をかいた)
「じゃあ、しょうがないね」
ぼるんっ! オベロンの逞しい息子が彼の下履きから恐怖の効果音つきで飛び出る。臨戦態勢のそれを見た立香が咄嗟に後ずさるも、降ろしたタイツのせいで上手く動けず、あっという間にオベロンに捕まった。
「さあ、マスター」
蒼褪める立香の顔を実に愛おしそうに撫で、オベロンは言う。
「きみの為に身を粉にして働く僕を、労わっておくれ」
――凶悪な切っ先が立香の入口に突き刺さった。

◆◆◆

「いや、あんた馬鹿でしょ」
流石に芥も一言言わねば気が済まなかった。

思いついた、といった時には何だか嫌な予感がしたが、予想の遥か上を行く妙案だった。どういう風に生きて来れば、ギリシャ最強の英雄相手に鬼ごっこをするなどと発想出来るのか。一度その頭を揺すれば、からんころんと小気味よい鈴の音がするかもしれない。
「無理に決まってるでしょ、馬鹿者」
ツンと白く小さな額を人差し指でつけば、カクンと頭が後ろに下がる。一瞬驚いた顔をしたそれは、へにゃりとなんともなさけない顔で笑う。
(な、何よ。なんで笑ってるのよ、コイツ)
「いや、いいかもしれない」
はぁ?という言葉は飲み込んだ。振り返れば、自分以外の者はこの無謀としか言いようのない案に対して乗り気のようだ。
(何考えてるの! コイツはただの人間なのよ!?)
沈黙していれば、管制室の面々までその案を前提に話をはじめていく。……ぞっとした。誰もこの娘の無謀さを止めようとしない。
(違う。今だけじゃない。初めからそうだった・・・・・・・
魔術師でもない。英雄でもない。化け物でもない。
その辺の里で田を耕しているような、そんなありきたりの娘に世界を救えと強制してきた。……人が嫌いだったから。どうでも良かったから。その意味を深く考えようともしなかった。
(大体、アイツもいけないのよ! 怖いくせに笑って誤魔化して! ――あ?)
はっとする。かつて、こんな人間がいた。誰よりも清き心を持ちながらその不信を、他ならぬ主に疑われた。騒めく心は哀切へと流れゆく。
「お前たちは、いつもそうね」
堰き止められた心から零れ落ちた呟き。拾うのは、暗き蟲一匹ばかり。
「……酷い話だろう? だから、僕が救わなくちゃと思ったんだ」
(白々しい)
同じ穴の狢。こいつも人間なんて嫌いだろうに、と横目でその白い顔を見る。
「――、アンタ」
それは誰もが振り返る様な美しい笑みを浮かべて、慟哭していた・・・・・・
(知っている。だって、私も……)

『誰がこの苦しみを! 孤独を! 理解できようか!』

「行きました!」
「よぉし、いいぞ!」
「地下へ!」

紫色の髪を振り乱して、ギリシャの災厄を追う後輩の背を見る。どうでもいい、とこれまで一度も手を差し伸べなかったのに。芥はその背を追いかけて、――走った。

追い詰められた兎目掛けて、猛獣が砂埃を上げる。聖櫃まであと僅か。
「飛びなさい!」
(馬鹿なの!?)
見るがいい、あの蒼褪めた顔を、震える手足を。その上で、飛べとお前たちは言うのか。そして……。
(お前は、それでも飛ぶの)
「マスター!」
逸る声。いつも飄々としている癖に、絶望を染み込ませた声でそれは叫ぶ。緋色が飛ぶ、――が後少しばかり足りない。このままでは、そいつ自身が箱に触れて消えてしまうだろう。作戦も完全にご破算だ。
「ああ、もう! 『風よ!』」
魔力を乗せた声が、白い服に身を包んだ娘の体をふわりと上昇させる。トッ――。軽い足音でそれと女神は大地に降り立った。
「どうでもいいんじゃなかった?」
「……五月蠅いわね。お前の妃を助けたんだから、嫌味を言う前に礼のひとつでもしたらどうなの」
揶揄うような視線で問うたそれに、芥は最大限の皮肉を以て睨みつけた。いつもの笑みを落として、呆気にとられた顔。それを見て、幾ばくか留飲が下がる。
「な、にを言って」
ふんとその悪あがきを笑い、芥は言い放った。
「そんなにあの娘が大事なら、宝石箱にでも入れておくことね」
のしのしと大股でマシュの加勢に向かった芥の背に、オベロンは深くため息を吹きかける。
「それが出来たら、こんなに苦労してないさ」

◆◆◆

この星をひと回りした海賊が言った。
「悪人が善行をなし、善人が悪行をなすこともある。それが人間だ。それがアタシたちだ。だから、望みは誰にでもあるんだよ。いずれ死ぬから、とにかく今を楽しく行きたいだけさ! それはなんて幸福で、はた迷惑で、アタシが望んだとおりの終わりなんだろう」

恋に夢を見た王女が言った。
「だから――、星を集めなさい。いくつもの輝く星を。どんな人間の欲望にも、どんな人々の獣性にも負けない、嵐の中でさえ消えない、宙を照らす輝く星を」

醜悪な望みから生まれた無垢な人形が言った。
「……人間は凶悪な生き物です。この惑星でもっとも強く、野蛮な生命体と言えるでしょう。でも――。その凶悪さには希望があった。叶わないものを叶える、という希望。不可能を不可能のままにしておかない力。それが希望であり人間の業だと彼女は教えてくれました」

――人間。
愚かで下劣で、あの方を、私を。
理解することなど無かった忌まわしき人間。
緋色の髪をした娘は、正に人間らしい人間だろう。
けれど、愚かではない。
けれど、下劣ではない。
従順でも畏怖でもない。
言うなれば、共生……。
地図無き道を、明かり無き海を、必死に進む愚かな明星を。
ああ、どうして、――。

「アイ(愛/哀)さずにいられようか」

 

 芳心寂寞として 寒枝に寄せ
舊曲聞き來りて 眉を斂むるに似たり

海鳴りと潮風に身を任せて、憐れに遠きを想う。
第三特異点、オケアノスの定礎復元完了。

0005728 → 000915134

 

 虞美人草(漢詩)
 引用先: http://www.kangin.or.jp/learning/text/chinese/kanshi_C18_1_2.html