後奏曲★卵ころころ?
オベロンには人に言えない願いがあった。――え? 妖精国? そんなものは、もうとっくの昔だ。昔々あるところに、なんて前置きがつくぐらいの気持ちだ。(実際はそんなに前じゃないけどね)所謂、『あの時は若かったな~』ってやつだ。そう。これは今の・・…
アイの唄 後奏曲 文章R-18,原作軸
『00894510123』
ピッ、ピッ、ピッ、と規則正しい電子音が少し手狭な部屋の静寂に鼓動を刻んでいる。呼吸器を着けた青年は静かな笑みを零して囁いた。「全く面目ない」それを聞いたロマニはカルテから顔を上げて、やれやれと首に手を当てる。「それを言われるとボクたちも立つ…
文章 補欠R-18,原作軸
『00147233125』
「霊力捕捉キャッチしました。存在証明開始します」「脳波正常、心拍数正常、バイタル問題ありません」キーボードを叩く音。点灯するグリーンのモニター。様々なグラフや数値が翠の海を泳いでいく。「よし、ではキリシュタリア。まずは、近くの霊脈ポイントを…
文章 補欠R-18,原作軸
『0002245543』
――恋っていいわよね。凍える北風のような彼女も。置いて行かれた子供のような彼女も。お人形さんみたいな生まれたての子も。一瞬で春の花も恥じらう乙女に変えてしまうの。私? ええ、そうよ。私もそう。何もかも見放された運命の終わりにこんなイケメンに…
文章 補欠R-18,原作軸
ふゆねさんお誕生日お祝い(桃娘パロ小説)
ふゆねさん、お誕生日おめでとうございます!🍾🎉🎂以前頂いたイラストへのお返しになっていれば幸いです💦誠に勝手ながら、先日アップされていた『桃娘』の設定を借用させて頂いております。(雷を打たれたように新たな癖を得ました…)問題などありましたら…
文章R-18,パロディ
『000915134』
―― 虞美人草 ――三軍散じ盡きて 旌旗倒れ 玉帳の佳人 座中に老ゆ香魂夜 劍光を逐うて飛び 青血化して 原上の艸と爲る*當年の遺事 久しく空と成る 慷慨尊前 誰が爲にか舞わん『誰が爲にか舞わん』誰がためにか?そんなもの、決まっている。ただ…
文章 補欠R-18,原作軸
『0005728』
日曜日が嫌い。優柔不断な自分が嫌い。弱い自分が嫌い。あの子に振り向いてもらえなくて、あの人に嫉妬する。そんな醜い自分が、――一番嫌い。◆◆◆人理定礎値:B+年代:A.D.0060場所:古代ローマ「間違いありません、ここは古代ローマです」『や…
文章 補欠R-18,原作軸
『0423』
「あっ、ぁっ、アッ」濡れた女の声に、カドックの足がビタリと止まる。考えるよりも前に体の方がマズイと判断したらしい。それより先に、一歩も進んではいけない・・・・・・・。獣の縄張り。そこへ踏み入れてしまったような緊張感。「ふぅー……」細く息を吐…
補欠R-18,原作軸
『0001』
もし、あの時、違う選択があったのなら。……数えるのも馬鹿らしいほどのイフもしもが転がっている。……。藤丸立香が人類最後のマスターでなければ。人理は恙なく救済されただろうか? 後輩もドクターも。帰還した英雄を『おかえり』と笑顔で出迎えられたの…
補欠R-18,原作軸
間奏★Mirror Mirror 君の言葉を聞かせて
「やられた」暗い廊下に立香の悔し気な声が落ち、オベロンからは舌打ちが響く。オベロンと立香は、古城の廊下で孤立していた。発見した特異点にレイシフトし、現地調査を行った。いつものルーティンだが捜査は足で稼ぐもの。村々の情報より、この古城に原因が…
アイの唄 文章 間奏R-18,原作軸
間奏★魅惑のジョーゼット
ふっとオベロンは意識を浮上させる。本来サーヴァントに眠りは不要であるが、自分を打ち滅ぼした汎人類史に図らずも召喚されて以降、かつてのやる気がすっかり消えうせて、有事の際以降は惰眠を貪る癖がついてしまった。重たい頭を緩く振って、ぼうっと周囲を…
アイの唄 文章 間奏R-18,原作軸
後奏曲★レポート№1:魔術師連続失踪事件
かつりかつりと靴音を響かせて、シルバーの髪の青年―オベロンはくすんだ色の煉瓦で彩られた街並みを歩いていた。ストークオントレント――。イギリスのほぼ中央、やや西部に位置し、ロンドンからも数時間とほど近い。ウェッジウッド、ミントンなど名だたるブ…
アイの唄 後奏曲 文章R-18,原作軸