後奏曲★レポート№3:彼方より来る空中宮殿
「「「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~~~~!!!」」」」「あっははははは!」怒号と哄笑と――、五人は走った! 遺跡の中を、一心不乱にオベロン達は駆けていく!「イシュタル!! 君、後で覚えていろよっ!!!」「うるさい、うるさい、うる…
アイの唄 後奏曲 文章R-18,原作軸
後奏曲★レポート№2:波間に沈むエメラルド
一歩。「ぴ(ダメ)」二歩。「え(NO)」三歩。「んんんんんんん(遺憾の意)」後ろに下げていた足を逆方向にダッシュしたオベロンは、愛娘の魔力が爆発する寸前で彼女を抱き上げた。だめだこりゃとダヴィンチちゃんは肩を竦めた。その横で、はぁーっ、と所…
アイの唄 後奏曲 文章R-18,原作軸
協奏曲★九章:妖精王の寵愛
はっはっと乱れた息遣いが夜の静寂に響く。簡素な部屋の中、ベットの上で二人の男女が睦み合う。半分以上脱ぎ落ちた衣類は意味を成さず。ちゅうとオベロンは立香の舌を吸い上げた。擦り合わせていた唇を離し、口の端に溜まった水を舐めとる。寄せていた体を少…
アイの唄 協奏曲 文章R-18,原作軸
水底の星
折角の水着が勿体ないと言う立香に手を引かれ、オベロンがホテルのプールに連れ出されたのは人気の途絶えた夜半のこと。「だから、泳げないって言ってるだろうが!」「別に泳がなくもいいじゃない。ほら」スポン――、気の抜ける音と共に立香の素足が夜の風に…
文章 短編R-18,原作軸
三題噺(ライトレ)「鳥籠、偽物、愛の言葉」
雌のカナリアは歌わない。通常、美しく囀るのは雄の方だと言われている。寒い季節になると、カナリアの雄は温もりを求めて一層愛の歌を奏でるのだ。笛の音のような高く美しい声で。「あっ、あっ、あっ」ばさりとオレンジの羽が広がり、小刻みに震えている。そ…
文章 短編R-18,パロディ
透明にさせて
「はぁっ」ちゅっ、くちゅっ、と異音を響かせながら、立香はオベロンと口づけを交わしている。白む頭の片隅で立香は、止めなきゃと彼の肩を押す。「んっ、もう?」舌が痺れて使い物になれないので、こくこくと立香は必死に首を縦に振る。そろそろ朝のブリーフ…
文章 短編R-18,原作軸
They’re both to blame(どっちもどっちだね)
さわさわと木葉が擦れる音で藤丸立香の意識は目覚める。前にも後ろにも木、木、木。彼女は、ひとり森の中に立っていた。夕暮れの色。黄色。橙。茶色。優しい、――秋の色。彼女の視界いっぱいに広がるその色彩に、ここが何処であるのかを察する。戦いの果て、…
文章 短編R-18,原作軸
さんぴについて考えた結果
Mistakes are the portals of discovery. ――失敗は発見への入り口である。とは偉人の言葉であるが、これ・・はただ単純にこの女がどうしようもないほどに馬鹿なんだろうと、オベロンは目の前にいる二人の少女・・・…
文章 短編R-18,原作軸
君を嫌いになる7つのメソッド
人理の為に、東奔西走。走れども走れども先は見えない我が道かな。本日もお疲れ様でした!というマシュの元気な送り言葉を背に、立香はマイルームに帰還した。駆動音の後、部屋を見渡せば、ライトが付いている。はて?出掛けしなには消したはずと首を傾げれば…
文章 短編R-18,原作軸