色々な設定。原作が多めかもです。
君を嫌いになる7つのメソッド
さんぴについて考えた結果
君は運命の人
Will you marry me?
夏のお題三連
わいわいがやがや。――食堂から廊下まで、カルデア中が騒がしい。アゲハ蝶の如き翅を閃かせて、オベロンは舌打ちする内心をひた隠し、速やかに人々の群れを通り過ぎていく。うっかり翅があたりそうで、第二臨の姿になれば良かったと後悔した。廊下の反対側か…
原作軸They’re both to blame(どっちもどっちだね)
実装一周年記念(2022年夏イベント)
「さあさあ、マスターは早く寝な。明日も大変だからな」その鍛え抜かれた肉体を惜しげも無くさらしながら、燕青は疲労の色浮かぶ立香の背を押して、船底の宿泊ルームへと誘う。なんだかこのまま寝るには惜しい気がして、立香が押された背中越しに後ろを振りか…
原作軸星
オベロンはよく空を見上げる。――明るい蒼い空ではなく、漆黒の夜空とそこに浮かぶ星を眺めている。ストームボーダーでは空は見えない。だから、レイシフトした先、野営の時などは必ずと言って良いほど、空を静かに見上げている姿を見かけるのだ。今日も魔獣…
原作軸奈落の底に降る雨
透明にさせて
三題噺(ライトレ)「鳥籠、偽物、愛の言葉」
水底の星
白昼夢、あるいはありもしない未来の一欠片
リーリーリー。ああ――、虫の音が聞こえる。自分程、虫に所縁のある者もいないだろう。けれど、この虫の音は聞き馴染みが無い。普段、自分の周りをちょろちょろと徘徊する者たちとは異なる声。はて、自分は一体どこにいるのだろう?オベロンが自問した時、も…
原作軸星に願いを
「織姫と彦星って言ってね、地元じゃ有名なお話だったんだ」「……ふーん。元は裁縫の上達を願う行事だったのが、今や欲望に塗れた願い事のごみ処理場ってわけか。ハハハ、気の毒~ぅ」ちっとも気の毒そうに見えないが、オベロンは願掛け対象の二人を慰労した…
原作軸飛んで火にいる夏の虫
わいわいがやがや。――食堂から廊下まで、カルデア中が騒がしい。アゲハ蝶の如き翅を閃かせて、オベロンは舌打ちする内心をひた隠し、速やかに人々の群れを通り過ぎていく。うっかり翅があたりそうで、第二臨の姿になれば良かったと後悔した。廊下の反対側か…
原作軸硝子の下で
彼は、誰かが捨てた物をひとつひとつ拾い上げて、懐に仕舞い込む。そんな人だった。自分の心には澱みも染みも蟠りも、ひとつも無いのだと言った。数え切れないほどの不幸と、嘆きと、怒りが生まれ。そして死んでいくのを余さず見つめ続けた彼は。ブルーの瞳は…
原作軸ハロー、Samhain(サウィン)!
ドラキュラ伯爵がワインを片手に持ち、ドラクルなアイドルが壇上に上がるのを引き留めている。その向こうでは、黄金色に輝く棺からどうみても死にそうにないミイラ男が高笑いを上げている。メジェドの布を被ったウサギ耳の幽霊がカボチャのランタンを持って右…
原作軸【ゆるっと牧場生活】Cada mochuelo a su olivo(春の月)
背の高い木々の間、平原とも森とも言えぬ砂利道を一台のバイクが走っていく。その可愛らしい車体とは裏腹に、ブロロロロロ!という重低音。じゃりじゃりと砂を踏みしめるタイヤからは砂埃が上がっている。太陽が空高く昇り、畦道にはバイクの機体と2つの人影…
パロディ【ゆるっと牧場生活】Cada mochuelo a su olivo(夏の月)
ここ最近、日差しが強くなってきた。太陽がギラリと凶悪な光を発するようになり、その光に晒された人々の肌がクリームからチョコレートに、人によってはブラックコーヒーのような色に染まるようになった。 さんさんと太陽の光が注ぐ夏の一日。世の女性が紫…
パロディ